お電話でのお問い合わせは

                           こちらから

     クリニック

TEL 0288-22-2311

    ナーシングホーム

TEL 0288-25-7135


お問合せはこちらまで

お電話でのご相談・お問合せは、以下の電話番号までご連絡ください。

かわかみクリニック 0288-22-2311 日光ブリーゼみのりナーシングホーム 0288-25-7135
受付時間 平日 9:00~17:00 土曜日 9:00~11:00

ご質問などございましたら、以下のお問合せフォームよりお気軽にお問合せください。

交通アクセス

■所在地
〒321-1274
栃木県日光市土沢1356

■電話番号
0288-25-7135

■電話受付時間
9:00~17:00

平日・土日・祝日問わず

■最寄りIC
日光宇都宮道路土沢ICから車で5分

■最寄り駅
JR日光線
下野大沢駅より約2.5km
(北千住駅~下野大沢駅まで約1時間30分)

東武日光線
東武下今市駅よりタクシーで約10分
(浅草駅~東武下今市駅まで約1時間30分)


 日光ブリーゼみのりの“日常”

 リキまず更新していきます                   

コラム


 本コラムでは、 「認知症の方の心の理解」 「環境調整の重要性」 「役割(仕事)が持つ心理的効果」 「声掛けの専門性」                  「生活への介入」 など、認知症ケアの核心を体系的に解説します。                                           

   認知症ケアの目的は、症状を抑えることではなく、 その人が可能な限り自分らしく生活できるように支えることです。             社団医療法人栄仁会では、 住宅型有料老人ホーム・訪問介護・居宅介護支援・訪問診療が連携し、 認知症の方の生活と医療を一体的に支える体制を整えています。


現場での実践に根ざした内容として、 ご家族・地域の専門職・介護職員の皆さまにも役立つ情報を発信していきます。

              

                                                       認知症ケア連載コラム 第1

    


      認知症の人が見ている世界を想像するということ

     ―その人の「心の中」に寄り添うケアの出発点

認知症の方は記憶や判断力が弱くなっても、感情や誇り、家族への思いなどその人らしさは残っています。                           行動の背景にある気持ちを想像し、心に寄り添う「姿勢」こそが認知症ケアの出発点です。

認知症になると、言葉で気持ちを伝えることが難しくなります。しかし、心が消えるわけではありません。                                   認知症ケアの第一歩は、目の前の人が「今、何を感じているのか」を想像することです。

認知症という言葉を耳にすると、多くの人が「こわい」「かわいそう」「何も分からなくなる」といったイメージを抱きます。                 しかし、私たちが日々向き合っている認知症の方々は、決してすべてを失った存在ではありません。                                     記憶や判断力が弱くなることはあっても、感情や誇り、家族への思い、好きなもの、嫌いなもの――                                         そうしたその人らしさは確かに残っています。

もし自分が明日、認知症になると言われたら

認知症ケアを考えるとき、私はいつも「もし自分が明日、認知症になると言われたら」という想像から始めます。

突然、医師から「明日からあなたは認知症の状態になります」と告げられたとしたら。 きっと目の前が真っ暗になるでしょう。           家族の顔が浮かび、伝えられなかった言葉を思い出し、未来への不安で胸が締め付けられるはずです。

「家族はどう思うだろう」 「迷惑をかけてしまうのではないか」 「自分はどうなってしまうのか」

そんな思いが押し寄せてくるでしょう。

そして、施設や住宅型有料老人ホームに入ることになったとしても、私はこう願うはずです。

「私の言葉を真剣に受け止めてほしい」 「家族や友人のことを大切に思っている気持ちを、代わりに伝えてほしい」                     「時々でいいから、会わせてほしい」

認知症になっても、心は消えません。 ただ、うまく伝えられなくなるだけです。

認知症の方は必死に世界とつながろうとしている

認知症の方は、言葉にできない不安や戸惑いを抱えながら、必死に周囲とつながろうとしています。

同じことを何度も言ってしまうのは、 「不安だから確認したい」 「忘れてしまう自分が怖い」 という心の叫びかもしれません。

徘徊に見える行動も、 「何か大切なことをしなければ」 「家に帰らなければ」 という思いが背景にあることがあります。

ポケットに物を入れてしまう行動も、 「自分のものを守りたい」 「大切なものを失いたくない」 という気持ちの表れかも                 しれません。

認知症の方の行動は、すべて理由のある行動です。 ただ、その理由を本人が言葉にできないだけなのです。

ケアの出発点は「想像すること」

認知症ケアの専門性は、技術や手順だけでは成立しません。                                                                                       最初の一歩は、「その人が何を感じているのかを想像すること」です。

  •    なぜこの行動をしているのだろう
  •    どんな気持ちが背景にあるのだろう
  •    何を守ろうとしているのだろう
  •    何に不安を感じているのだろう

この想像する姿勢が、認知症ケアの土台になります。

想像することで、声掛けが変わります。 関わり方が変わります。 環境の整え方が変わります。                                               そして、本人の表情が変わります。

「その人の世界」を理解しようとすることが尊厳を支える

認知症の方は、周囲の状況を正確に理解することが難しくなります。 しかし、感情は豊かに残っています。                               人の優しさも、冷たさも、表情も、声のトーンも、しっかり感じ取っています。

だからこそ、 「どうかしましたか?」 「何か心配なことがあるのですか?」 「一緒に考えてみましょう」 といった声掛けは、               本人の安心につながります。

認知症ケアとは、その人の世界を理解しようとする努力そのものです。

認知症ケアは「その人の人生に寄り添うこと」

認知症ケアの目的は、症状を抑えることではありません。 その人が、可能な限り自分らしく生活できるように支えることです。

そのためには、

  •    その人の気持ちを想像する
  •    行動の背景を読み取る
  •    不安を減らす環境を整える
  •    家族とのつながりを守る
  •    本人の尊厳を大切にする

こうした積み重ねが欠かせません。

認知症ケアは、技術ではなく姿勢です。 目の前の人の人生に寄り添い続けることが、私たちの使命だと考えています。